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2008年10月

ranaqで尾道紅茶を買ってみた

 倉敷は中央病院近くのranaqにまた行ってきました。

 前に行った時も欲しかった尾道紅茶。デザインがかわいい。ネコと黒と赤で大正ロマンな空気。ちょっと、消費期限近付いていたので、お求め安くなっていたので、お求め安くなっていました~。

 缶があったのはヌワラエリヤだけだったので初挑戦。ストレートで飲むとちょっと薄い色ですが、すっきりとした味わいで香りも高くてわたし好みでした。

 raneq初回訪問のブログはこちらで 尾道紅茶は「尾道紅茶」で検索すると出てきますよ~。お取り寄せもできるみたい。このデザインの良さがたまりません。

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先日のカフェ部~ホンキートンク~

 カフェ部喫茶店編です。

 いつも前を通っていて気になる店でした。ちょっとアンティークな空気の流れる店構え。長く建っていることが分かる、若干汚れがある白い壁。ちょっと入ってみたいと思い、時間の空きができたので立ち寄ってみました。

 店の中の雰囲気はヨーロピアンな感じ。古さも感じるけれど清潔な雰囲気です。店は様々な年齢層の方がおられ、前から親しまれていたことを感じさせます。

 今回頼んだのはこれ!D1000218

 カフェオレとガトーショコラです。ガトーショコラはオーソドックスでおいしい。表面サクリとした食感です。コーヒーの香りが高く、おいしい。お店の雰囲気もコーヒーの販売もあり。コーヒーが一押しなんだと思います。コーヒーカップはちょっとイングランドな雰囲気を感じます。全体的にイギリスの空気が感じられるカフェだと思います。

 さて、お店の場所はオートバックス近くです。カフェ激戦のエリアですが、お客さんも多く、コーヒーを楽しむのには良いところです。

<CAFE>ホンキートンク☆☆☆☆★岡山市西古松西町9-25

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気分を変えてみる

 本当に久しぶりにブログのデザインを変えてみました!

 いろいろあった最近。再開したいなーと思いつつ、踏ん切りもつかない。自分のエネルギーも目減りしている感じもあり、ちょっとしたきっかけを作ってみたかったのです。

 とはいえ、まだ、元気一杯でもないので、少しずつで。

 久々にフェミニンなものにしてみました。カモミールです。以前読んだ「図書館戦争」で花言葉を”苦難の中の力”と紹介されていた気がします。他には”親交”という意味もあるそうです。ハーブというのはもともと雑草なので力強くていいじゃないか?私もしぶとくやっていきたいなあ~と思ってます。(もう十分しぶとい?すんませんなー)そして、ブログはもともと誰かと親交を結びたい気持ちもあって始めたもんなんでぴったりじゃー(岡山弁の言い回しですわ)。ということで本格再開まで時間がかかるけれど積み重ねていきます。

 ちょっと気分転換にお花を活けてみました。ははは、へったくそだあ。

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灯が消えるような去り際

 友人が亡くなりました。1年以上の闘病生活経て、わずか30年弱の生涯を静かに閉じました。誰にも看取られずにひっそりと旅立っていきました。

 とはいっても、彼へのお見舞いは様々な方が頻繁に行っていました。看護婦さんもその見舞客の多さには驚いておられました。ご家族の弁では幼馴染から仕事仲間まで幅広い人に支えられていた、とのことでした。ご家族も毎日病院へ通い、手厚く彼の眠りを守っていました。病院でも丁寧な看病を受けていたように思います。

 彼は、ある日を境に眠り続けていました。

 私と彼は同じ仕事の同期採用で、ずっと近い職場で同じ仕事をしていました。彼は転勤を熱望し、ようやく実家の近くの職場に変わりました。初めて互いの職場が遠く離れた年の春、同じ出張が予定され、他にも同期採用のものが集まる日が彼と話をした最後です。その数日前に「久々に会えるね」「同期もおそらく全員集合だなあ」と電話がありました。久々にご飯を食べ、近況を聞こうと考えたことを覚えています。出張先はその年の春に移転されたばかりの建物でした。私は、どのぐらい時間がかかるかよく分からなくて、30分以上前に到着してしまいました。一人、二人と知り合いや友人が到着し、久々の再会を果たしけらけらと笑っていた時に、ケータイが鳴りました。彼からでした。移転したばかりの出張先がよく分からず、少し遅れるという連絡でした。電波状態が悪く、とぎれとぎれの会話でした。開始時間がきても彼は会場に姿を現しませんでした。1時間が過ぎ、私たちがおかしいと感じ、ケータイに連絡を取り始めました。でも、誰ひとりとして繋がりませんでした。

 その頃彼は、ドクターヘリで大病院へと運ばれていました。まさに生きるか死ぬかの瀬戸際に立っていたのです。

 そんな事とはつゆ知らず「もしかしたら家族に何かあったんかな?」「職場で何かあって呼び戻されたんでしょう」とのんきに考えていました。会場では担当者が激しく出入りしていたにもかかわらず、私たちには何一つとして知らされていなかったので、そんな埒もない想像をしていました。用務が終わり、友人たちと喫茶店でお茶を楽しみながら、結局来なかった彼に夜でも連絡をするか、と話し合いました。

 その夜、彼が電話に出ることはありませんでした。

 次の日の夜もう一度電話をかけてみました。律儀な彼なら着信履歴を無視なんかしない、だから余程忙しいんだろうか、とは思ったものの・・・電話に出たのは彼のお父さんでした。ざらりとした嫌な予感がしました。予感は当たりました。会場までたどり着いたものの、遅刻を気にした彼は階段を駆け上がり、そのまま心臓が停止し、倒れ、たまたま居合わせた医師から応急処置を受け、病院に搬送されたものの、45分もの間心臓が停止したと、今も生死の境にいるとのことでした。

 数日後彼のお母さんから電話をもらいました。心臓が停止した間、脳には血流がいかず、脳低体温療法を行ったが、芳しい結果は出ず、わずかに脳幹が生き残り、命は繋ぎ止めたものの、いつ、死んでしまうかわからないという連絡でした。別れの挨拶をして欲しいということでした。同期に連絡を取り翌日病院に向かいました。目にガーゼを当て、ぴくりとも動かない彼を前にし、全員で泣きました。友人と待ち合わせし、病院に何回か見舞いました。一時の生命の危機は脱し、安定を得ると、彼は転院を迫られました。現行の医療制度では3か月以上の入院は病院の利益にはならず、転院せざるを得なかったのです。

 彼は実家近くの病院に移りました。そこは彼の母校が近く、窓からは穏やかな光が差し込む静かな病院でした。自発的に声を発することも、手足を動かすこともできない状態でした。もちろん自力で食事をとることもできません。しかし、多くの方が彼を見舞い、彼の好きな音楽が病室には流れ、彼の好きな食べ物が届けられました。お母さんはその食べ物を顔に近づけてかおりを味あわせていたようでした。友人と連れ立って、あるいは一人で月に一度ほど顔を見に行きました。ご家族がいない時に見舞うと必ずお母さんからメールが届きました。彼が書くだろうな、というようなやさしい内容でした。

 そうして、1年以上が過ぎました。

 友人とそろそろ一緒にお見舞いに行こうか、とメールを交換しました。友人は丁度用事で、近くを通るから明日行くけど、また一緒に行こうねと書いてきました。でも、なぜだか翌日に私は病院に来てしまいました。友人は見舞った後だったようで、窓には「FIGHT」とジェルシールが貼られていました。いつもどおり世間話を一方的にし、看護婦さんに様子を聞き、以前に持っていったバンプオブチキンのMDを勝手に流し、「また来るわー」と言って病室を後にしました。

 次の日、よく晴れていて、友人とソフトクリームを食べに遠出をしていました。不意にケータイが鳴りとると、彼のお母さんからでした。別に不審に思わず出ました。しかしその知らせは彼が亡くなった、というものでした。1年以上もの闘病で疲れきっていたのか、明け方何の前触れもなく心臓が止まり、朝の巡回の時にはもう息をしていなかったそうです。たった一人で旅立っていってしまったそうです。「最後にあなたと彼女(=友人)を呼んだんかもしれんね」と言われました。真実は知りません。が、意識があるうちに最後に会話をしたのも、生があるうちに最後に見舞ったのも私であるということは一つの事実ではあります。彼の意志であるかは別として。

 彼のお葬式の日、妊娠中のものを除き、あの日会うはずだった同期が5人集まりました。1年ぶりの再会でした。そして、以前近くで勤めた先輩方もたくさん来ていました。彼の生家の近くの海辺の会場で彼を見送りました。彼の元気だったころの遺影は見覚えのあるセーターを下に着込んだスーツ姿のものでした。ああ、この人は猫みたいな目をして笑ったよな、と思いながら、お別れの時間が過ぎていきました。一緒にお芝居を見に行ったり、音楽を聴きに行ったり、鍋をしたりしたよな。釣りにも行って夫婦に間違われたよな。長電話なんかもよくした。たいていはいろんなことがらを独特の素直さと優しさで受け止めて、損ばっかりしてた。愚痴を言うよりは聞き役で、怒ってばかりの私を宥めていた。1年以上も自発的には動けず、本当は何を思っていたんだろうか?もう、体の辛さからは解放されたろうか?色々な思いや疑問が消えなませんでした。

 残されたものは彼の去り際にいろいろな意味づけをします。それは独りよがりかもしれません。偶然に過ぎないことに意味を見出しているだけかもしれません。でも、彼を大事に思い、大好きだったことは事実です。だからこう思いたいのです。「もう、体は辛くないよね?心は自由になったよね?大好きだった海の近くに帰ってこれたんだよね?」最後にお別れを言わせてくれてありがとう。あなたの育ちの良さからくる、明るさ、素直さ、優しさ、強さが本当に大好きだったよ。でもさあ、恨み言を言うなら、もう会えなくてもいいからどこかで幸せに暮らしていてほしかったよ。なんか職場に電話をかけたらいそうな気がするよ。ねえねえ、今何してんの?

あなたの眠りがどうか穏やかで、安らぎに満ちたものであるように・・・

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お知らせ

暫く更新が滞ります。
何よりも優先したいことがあり,またそれがすぐ解決するのか,それともある程度時間がかかるのか,現段階では見当がつきません。
記事が出たとしても予め下書きしておいた読書日記程度かと思います。
もし楽しみにして下さった方がいたら申し訳ありません。

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最近楽しかったこと。

 怒涛シリーズ一休み。すぐ再開するんで「ついてきてよーっgood」って誰も付いてきてなかったりして・・・すんません。

 先日、知り合いと飲みに行ってきました。楽しかったですよ。ふつーのチェーン店ですが。私が最年少だったんで、アラサーよりちょい上目でしたが。若者とはまた違う盛り上がりです。仕事とのこととか遠慮なく話せるのっていいですね~。貴重ですわheart01

 飲みに行く前に先輩に連れて行ってもらったのが行ったのが、浜ラーメン。初めて行ったラーメン屋さんですが、ここ、ハマる!やまと以来のうまさ!忘れんように書いとこう。メディアコムの近くです。とんこつベースでしたが、なかなか。すっごい狭い店で、10人入るんだろうか・・・って感じ。そして、これだけおいしくてラーメンが500円。これはいいです。また行こう!

<EAT>☆☆☆☆☆浜ラーメン 岡山市浜3-5-18

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怒涛の読書「鄙の記憶」内田康夫(06角川)

 日本でもかなりの数のファンがいると思われる浅見光彦シリーズ。私も昔から好きでしたheart04永遠に33歳の照れ屋の浅見さんはある意味理想の男性ですlovely

 さて、今作の舞台は静岡寸又峡と秋田大曲。寸又峡でTV局記者の久保が変死を遂げる。記者クラブでの同僚伴島になんらかつながりがある人物と会い、殺されたということを推測する伴島。一方、久保の妻の古い知り合いであるルポライター浅見光彦は、久保の妻の依頼で、久保の死の真相を探り始める。伴島と浅見が秋田の素封家の死と何らかの関係があることをつかむが、その伴島も謎の死を遂げる・・・

 シリーズものの予定調和ですが、浅見のキャラクターがもう完成しているので安心して読めます。相変わらず些細な疑問から、謎を解く鍵を探り出す浅見。そして、警察に突き出すことだけが解決とは思っていない浅見は、情が深くも時に冷徹ささえ感じる正義を愛する心を持っている。そこが心地よく、浅見光彦シリーズは止められないのだcoldsweats01ふふふまたはまる予感。

<BOOK>☆☆☆★★「鄙の記憶」内田康夫

鄙の記憶 (角川文庫)

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怒涛の読書「ワーキングホリデー」坂木司(07文春)

 また、坂木司作品です。坂木さんは覆面作家だそうで・・・いろいろな題材に挑戦されていて、ますます正体が分からない・・・今作も面白い!

 あらすじは・・・沖田大和はホスト。ある日突然、息子を名乗る少年進が現れる。戸惑う大和だが、母親の名前を聞いて・・・身に覚えありあり。夏の間、進と過ごすことになった大和だが、その矢先、客とトラブルを起こし、ホストをクビになる。オーナーのジャスミンの計らいで「ハチさん便」という宅配便に就職。新しい仕事と、友達、そして、進との親子として過ごす時間。大和の夏はいつもと違う夏となる・・・。

 今回の作品は題材も素晴らしいがキャラクターもいい。元ヤンの大和が本気で恋して、失恋した相手がひそかに子供を産んでいて、その子供がいようにしっかり者で妙に所帯くさい。進は小学生のくせに家事万能でしっかりしているがやっぱり、年相応に幼い部分もある。そしてその幼い部分を確実に成長するように、無意識ながら親として向き合っている大和がなかなかいい。また、周りを囲むおかまのジャスミンがなかなか頭がよく、仕事の意識はプロフェッショナル。それでいて情が深い。大和を成長させたのが彼女の力量であるのが察せられる。また、王子様キャラのナンバーワンホストの雪夜とお嬢様で常連客のナナも大和や進をサポートしている。これがいい味を出している。

 また、設定がホストであること。その真反対の地道な宅配業者。この二つの職業にチャレンジし、進のためにひたむきに働く姿もいい。どちらの仕事だけでも話を引っ張ることができるだろうに、両方を惜しげなく使うのがいいなあ。

 坂木司、侮りがたし。表紙もいいよ!

<BOOK>☆☆☆☆★「ワーキング・ホリデー」坂木司

ワーキング・ホリデー

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怒涛の読書「アカペラ」山本文緒(08新潮)

 山本文緒さんの6年ぶりの新作です。「アカペラ」「ソリチュード」「ネロリ」から成る3編の中編集。一時期山本さんにはまって、本屋や図書館で新作をチェックしていましたが、とんとお見かけせず、また、ご病気ということも聞きおよび・・・本当に待望といった感じです!期待を裏切らない出来です。

 「アカペラ」の主人公は地味な中学生、たまこ。母はいるがいないも同じ。祖父のトモゾウ(あだ名)と暮らしている。トモゾウはボケ気味。たまこはそんなトモゾウに恋愛感情を持っているのだが・・・実に何とも緩い空気の中で話は展開する。しかし内容はよく考えると相当に吹っ飛んでる。中学生がボケ気味の老人に恋するという設定からしてすごい。肯定間がゼロではないけれど、多少の嫌悪感もいだきつつ、話は進行する。読後感は何とも不思議な感じ。

 「ソリチュード」は一番好き。20年ぶりに帰郷する春一。高校生の頃、何もかも投げ出して家を出た。ある事件をきっかけに帰郷するが、父はすでになく、かつての恋人は離婚していた・・・春一のダメダメぶりに苛立ったり、和んだり・・・何もかもはっきりしなくてゆるくゆるく話は進む。

 3編ともすべて緩くてダメダメな空気が流れている。生きることは漂うことだと実感する。ダメってそんなにいけないことだろうか。自分と闘って抑え込んでを繰り返すことが生活だが、全員が全員勝つ必要はないと思う。私自身だって漂っている。心もとなくてでも図体だけは大人だから戸惑いつつ、よろよろ進んでいる。なんだか、状況の違いこそあれ、そういうダメな空気を切り取られた気がした。ははは、こんなこと言っている今日も私はダメなやつだなあ。

<BOOK>☆☆☆★★「アカペラ」山本文緒

アカペラ

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怒涛の読書「インターセックス」帚木蓬生(08集英)

 相変わらず読みごたえのある作品を書いてくれます。この本の題材は「男でも女でもない性」です。性同一性障害のことは比較的、取り上げられ、はるな愛さんやモデルの椿姫さんのように現実に活躍していらっしゃる方もおられ、ずいぶんと認知されていったように思います。しかし、インターセックスについては不勉強ながらほとんど知りません。私と同程度の知識の人が大半であると思われます。本書は今まで日の当たりにくかったインターセックスという存在にスポットライトをあて、丁寧に描かれています。

 主人公の翔子は医師。とある、産婦人科医の裁判(出産中の死亡事故についてなんか、最近似た裁判があったよな・・・)を傍聴し終えた後、サンビーチ病院の院長岸川に声をかけられる。その後、サンビーチ病院へと移る翔子だが、そこでであうインターセックスの患者たちと触れ合う。さまざまな設備に恵まれたサンビーチ病院だが、ファームと呼ばれる場所等謎が多い病院であることが分かってきて・・・・

 翔子のスタンスは男や女である前に人間であるということ。人間として尊厳ある生き方、主体性のある生き方をしていくことが最も大事で、それを重んじる医療を提供することが医者として最も大事であるとい考えです。そのとおりでありますが、なかなかに見落としがあると思う。性をはっきり決めてしまうことがいいのか、悪いのか。よかれと思ってしたことが本人を苦しめている現実はあると思う。これは、まだまだ深めていってほしい問題であると思う。

 余談であるが、以前、渡辺淳一の小説で半陰陽を題材にした小説があった気がする・・・何だっけ?そして、この作品は「エンブリオ」の続編です。帚木作品としては読後感が悪かったので、こういう作品として終結してもらえてよかった。

<BOOK>☆☆☆☆★「インターセックス」帚木蓬生

帚木さんのインタビューです。

インターセックス  /帚木蓬生/著 [本]

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怒涛の読書「ラブコメ今昔」有川浩(08角川)

 有川浩最新作です。今回も甘ーいラブコメですheart04ちとテレが入るくらい!構成としては複数の短編によって成り立ってます。有川さんお得意の自衛隊が舞台のものです。知り合いに自衛官はいませんが、やはり自衛官も普通の人。環境の制限は厳しいので、ある意味恋愛もロミオとジュリエット的になっちゃうんだろうな・・・現代ではなかなか厳しい環境差ってできにくいので、ラブストーリーの舞台には適切かも~と思える。あくまで、外野の意見ですけどね。

 さて、表題作「ラブコメ今昔」はキャリア系広報官千尋とそれに振り回される鬼の上官の攻防記。(っていうのかな・・・?)自衛官同士の結婚の離婚率は高いそう。それに着目し、無事白髪まで結婚を全うしつつある上官にナレソメを聞いて回る千尋。そんな質問に素直に答える上官ばかりではもちろんなく・・・いやいや、若い頃は自分も先輩たちにナレソメを聞いて回ったなあ・・・千尋みたいに広報誌のネタにしようとは思わなかったけどcoldsweats01まあ、若い女には食い付きやすいネタです。気持ちは分かりますね。だってさあ、普段はしれっとした顔してるのにさあ、どんな顔で恋愛やってたんだ?とか思うじゃないですか!へこたれない千尋にいらだちつつも、面白く読めました。

 続いて「軍事とオタクと彼」。私はこれが一番好き~。甘い!出張中の新幹線内で疲れ果て、今にも倒れそうな主人公。そこで席を譲ってくれた年下自衛官にコロリとおちてしまった・・・心優しい年下自衛官は実はオタクだったとさ・・・しかも近々海外に派遣されるという。心配でたまらない主人公ですが・・・もし自分ならイラク派遣なんて冗談じゃないと思いますがそこは職業意識か、結構あっさりとでも、覚悟を持って臨んでいる。職業にプライドを持っている人はやはりいいです。

 そのほかドラマ撮影と現場の板挟みになる広報官の話「広報官、走る!」、航空自衛隊の花形の夫をもった元自衛官の奥さんの話「青い衝撃」、前出の千尋の自身の恋愛の話「ダンディライオン」、上官の愛娘を好きになってしまった自衛官の話「秘め事」が収められています。いやはや皆さんなかなか純情で一生懸命でとても好感が持てます。へこんでいるときにお勧め!

<BOOK>☆☆☆☆☆「ラブコメ今昔」有川浩

公式ページです。有川さんのインタビューもあります。

ラブコメ今昔

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怒涛の読書「ホテルジューシー」坂木司(07角川)

 怒涛シリーズ最大の出会いでした!良いですよ、坂木司。実は前後しますが、「Sweet Blue Age」というアンソロジーでホテルジューシーの一部を読み、そうとは知らず適当に手に取った本が(ジャケ借りでした・・・)これ。運命だわ・・・

 さて内容はというと。生真面目女子大生浩美は、親友のサキと卒業前の海外旅行を計画中。相談の結果、サキは歯科医院のバイトで地道にお金を貯め、浩美は短期集中で稼ぐため、石垣島のホテルへとバイトの旅へ。石垣島もホテルもきれいで快適だったが、オーナーの都合で、突然、沖縄本島・那覇の安ホテルのバイトをする羽目に・・・・ホテルの名前はホテルジューシー。(ちょっとラブホみたいだよ・・・)従業員は個性派ぞろい。とりわけ安城というオーナー代理はいい加減を絵にかいたような人。マジメ少女の浩美はホテルを切り盛りしていきますが・・・

 主人公の浩美は、一本気で融通がきかないけれど、なかなか爽快な女の子。多少正義感が行き過ぎたりするけれど、成長物語何だから、弱みがない方がおかしい。完璧な女子大生の話が面白いわけないからね・・・少しずつ成長していくさまがなんとも面白い。男前です。また、アバウトな沖縄の習慣や、おいしそうな沖縄料理の描写がそそります。そして、お客さんもひと癖ありで、いろいろな事件が起きます。中には笑えない深刻なものもあり。沖縄病とよく言いますいが、悲しいかな、すべての人を無条件に信用するわけにはいかない現実とも遭遇します。最近、沖縄に行ったばかりだったから、余計に風土や人、料理からいろいろ連想し、心に入ってきたのかもしれない・・・けれど、程よく事件が起き、沖縄を魅力的に描いているこの作品は本当に面白い!沖縄好きな人、食わず嫌いの人、興味がある人、必読です。ああ、学生に戻れるなら、ヒロちゃんみたいにホテルでバイト、してみたかったなあ・・・

 ちなみに、浩美の親友サキ、のお話は「シンデレラティース」という本です。いずれまた、紹介します。

<BOOK>☆☆☆☆☆「ホテルジューシー」坂木司(07角川)

ホテルジューシー ジャケ買いした表紙がこれ!沖縄のランチョンミートの缶詰みたい!

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